霞む視界に崩れる橙色を捉えたとき、全てが決まったのだ。

















―――覚悟は決まりましたか


あぁ、もとより迷いなどない。





―――ならば来なさい。己の力と魂、その全てをかけて


言われずとも。















私はあやつに護られるだけの存在ではないのだから。




















「ルキ…ア…?!」
「待たせたな、一護」
「何…やってんだよ…!!早く逃げろ!!お前まで…!!」
「案ずるな」




鞘から抜かれるのは己が魂の形。
翻る装飾と共に流れるのは力強い霊圧。



「お…前…その霊圧…?!!」
「…後は私にまかせておけ」







もう、この少年を傷つけさせたりなどしない。








「卍解!!」







今こそなろう、護りの字を持つお前の守護者に。
―――私の魂に誓って。






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