「なぁ、ペルソナを呼び出す時ってどんな感じなんだ?」



唐突に告げられた疑問の声に箸を動かしていた手を止め、榎那は目を瞬かせた。
横を見やれば、じっとこちらを見つめる相棒と目が合う。


「呼び出す時って……陽介だって呼び出せるだろう?」


陽介だけではない。
自称特別捜査隊の面々の誰もがペルソナを呼び出すことが出来るのだ。
わざわざ自分に訊ねられた意図が掴めず、榎那は困惑したように眉根を寄せる。


「や、俺らと違ってお前って複数のペルソナ使えんじゃん?使い分けとかどうすんのかな〜って」
「あぁ…そういうことか」


陽介の言い分を心得た榎那は改めてペルソナを呼び出す際の感覚を思い浮かべていた。


「特に…これといった意識はしていない気がするな。出てきて欲しいペルソナを思い浮かべて、そしたら向こうが応えてくれる…みたいな」
「向こう?……ってペルソナがか?」
「うん。…確かに俺には何故か複数のペルソナが存在しているけど…結局それは全て俺の心から生まれたものだから」



そういって榎那は己の胸に手を当てる。
目を閉じれば、自分と共にあるペルソナの顔が思い浮かんだ。



「んじゃあ戦闘中の付け換えは無意識ってことか?」
「いや…その場合、こっちが出てきて欲しいって呼びかけみたいなものはしてるかな。でも…そうだな、向こうから自分を使えって言ってくれてる分もあるかもしれない」



そういってどこか嬉しそうな表情をする榎那の様子に、陽介も改めて感心したような顔を向けた。



「なんつーか…」
「うん?」
「まさに一心同体って感じ?まぁ、今までの理屈で言うなら全部お前の心の事だからってことだけど」


そう言って肩を竦める陽介の様子に、榎那もまた苦笑めいた表情を漏らした。







当家のペルソナにはある程度の意思がある設定です。
要は主人公はペルソナにも愛されてるって話(爆)