「《大いなる清め》……それはこの街を破壊し尽くし、数多の命を奪うでしょう」




抑揚無く、淡々と述べられる破滅の予言。




「貴方さえ望むのなら、森羅万象の理さえ超える《力》を」




禁忌の匣を差し出し、《運命の女》のように少女は詠う。




「この街はやがて終焉を迎える……私をおいて他に、幕を開ける資格のある者などありはしない」





燃えるような夕日を背に、男は戸惑いなくその封を切る。





「さあ――――、黄昏の始まりだ――――」







今、賽は投げられた。









真理が、あなたに自由をもたらさんことを―――





手向けと共に、物語は幕を開ける。